君に熱視線゚

「そんなに態々、バイト代貯めなくても、あのレストランならいつでもご馳走してあげるよ」

その言葉に晴樹を見る苗の瞳が爛々と輝きを放つ。

「ええっ!?兄さんほんと!?……ああ、貴方はなんて素敵な人なんだっ!…で、いつ連れてってくれる!?ねぇねぇ!いつ?」


「えっ……あ、いや…っ…」

晴樹は戸惑っていた。

(半分、社交辞令のつもりだったんだけど…
まぁ、いいか…ウチの店を誉めてくれてるし‥)

「‥苗はいつがいい? 」
観念して晴樹は訊ねた。

「あたし的には今度の日曜がバイト休みなんだけど」

苗はにこにこしながら答えた。

「じゃあ、今度の日曜のお昼にしようか?夜はディナーの予約客でいっぱいになるから…」

すんなりと話が纏まっていく。

(…うそ?苗ったらすごい…簡単に晴樹さんとデートの約束まで漕ぎつけちゃった!?)

由美と中島は唖然とした。苗はそんな二人に気づかず無邪気に喜ぶ。

「やった!!ホントにいいの?マジでお昼“ご馳走”に?」


苗はあくまでも、奢りでしょ?と念を押すように確認した。

「ああ、もちろん
“ご馳走”するよ……」

そして晴樹もご馳走を強調する…

苗は更に天然の図々しさに拍車をかける。

「由美!よかったね!
兄さんのお勧めパスタが食べられるんだよ!」


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