君に熱視線゚

「もっと青春を謳歌しようよっ! 悲しすぎだよ!! 短い青春を生活のためだけに費やすなんて!!」

「…わ、わかったっ! わかったから…落ち着いて由美っ」

由美は苗の肩をがたがたと激しく揺さぶる。苗は乱れた息をはあっ、と吐いて由美を前に構えた。

「…よ、よしっ。カッコイイの見つけてくるから、どんなのがいいの?」

「さすが、苗! え~とねぇ…優しくてぇ~洗練されててぇ~…」

「うんうん…優しくて洗練っと…」


苗は食べ掛けていたお弁当をつつきながら、由美の好みのタイプを頭にインプットしていく。


「んでぇ~‥」

「いやまだ、あるんかい!?」

苗は欲張りな由美に目を剥いた。

「……んで?…」


「あとね、イケメンでモデルみたいなスタイルだったら最高!! かな?」


「“かな?”…っ…そんなの無理っす!!」

苗はお手上げ!と言わんばかりに食べ終わった弁当箱をカシャンと放り投げた。

「あのさ、由美。もっと現実を見るべきだよ! だいたいそんな、優しくて、洗練されてて? んでなに? イカメンでモデルなみのスタイル? 居るわけないっしょ、そんなお坊っちゃん!せめて、二つに絞っておくれでないかい?」

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