君に熱視線゚


「すごいね、夏目君!結城先輩に勝ったんだって!?」

由美の口から試合のことが話題に出された。


「うん、でもすごかったよその前からバンバン!アタック決めてさっ
‥‥はぃコレお弁当!」


「おっサンキュー」


苗は夏目を褒めながら作ってきた弁当を渡した


「じゃ、あたしはちょっと‥‥」


苗はそう言ってどこかへ行こうとする

「なに?なえちん何処いくの?」


大きめの包みを持って席を離れる苗に由美が尋ねる

「うん、兄さんに弁当渡すから今日は二人で食べて!」

「――!…なに、苗‥
先輩にも弁当作ってきたのか!?」


夏目が複雑そうな顔で聞いてきた


「もちろん!兄さんには足向けて寝れないくらいお世話になってるからさっ!
このくらいの義理は果たさなきゃ!んじゃ、そういうことでっ」


じじばばっ子の苗は言うことが古くさかった…


自分の弁当箱より豪華そうな包みを持って立ち去る苗を夏目は何か言いたげに見つめていた‥


‥なんでぇ、苗の奴‥‥


夏目は目の前の弁当を見つめた‥

‥考えてみたらあいつの手作り弁当も今日で最後なんだよな‥‥

そう思うと、夏目は何だか急に胸が疼き寂しくなった‥

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