君に熱視線゚


「…ごみんくさ~ぃ!‥‥
あれ?」

「田中サン?‥どうしたの?」

鼻歌を奏でながら苗は晴樹を訪ね、2年の校舎に来ていた‥

「あ、ワトソン君!‥兄さんはいずこへ?」


声をかけてきた直哉に姿の見えない晴樹のことを尋ねてみる

「ワトソン君?‥あー‥‥晴樹サン、なんだか調子悪くて保健室に行ったよ。」

「保健室!??

わかりました!ありがとございます!!」

苗は礼を言うと足の向きを直ぐに変えた。


‥はーーー‥‥‥
なんか、疲れた‥

俺も歳か?‥


優勝してノートを手に入れることがどうでもよくなった晴樹はとことんやる気をなくし、ベッドでゴロゴロしていた。


『大ちゃんの為にスペシャル弁当作ってきたんだよ!!』


‥大ちゃんの為に‥‥か…
俺の為には作んないわけだ‥



ハッ!‥‥いいけどね!別に…


──!っ‥‥なんかキツ‥

やっとおさまった胸の痛みが再び疼きだす

痛みの理由もわからず晴樹は布団を顔にパサっと掛けて瞳を閉じた‥‥





ガラッ!──

「兄さ~ん…ぁれ?」




──…っ
‥苗?!…




ドアが開き誰か来たと思えば聞き憶えのある声がする…

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