君に熱視線゚

「ここかなぁ~~…
兄さんっ!」


掛け声と同時に隣の隣‥の仕切りのカーテンがシャッと勢い良く開く音がする…

「あら、居ない
‥‥‥こっちかな?」



晴樹の隣のベッドに近づく気配がする‥



「‥‥──
苗っ!‥‥こっちだ‥‥」


見かねた晴樹は仕方なく自分から声を掛けた。



――シャー!‥‥


「なんだ、ここかぁ」


カーテンを開けて晴樹を確認すると苗はホッと息をつく


「なんの用だ?‥
言っとくけどノートは諦めてくれよ。なんだかスゲー調子悪いから…」


「‥ぅん、‥‥すごく悪い?」


苗は心配そうな顔で覗き込む‥

「あぁ‥吐き気がする…」

晴樹はそう言うと苗に背中を向けて布団をすっぽり被った

「吐き気!?」

「あぁ‥‥だからちょっと寝かせて‥‥‥」


吐き気がする上に胸は痛みを増してくる‥‥

‥ヤバい‥‥なんだかイライラしてきた‥‥‥
頼むから早くどっか行ってくれっ!
このままじゃ八つ当たりしちまう!!



晴樹は苗と言葉を交わす度に苛立ちが募っていた…




「じゃあ‥‥‥
‥‥食欲もなぃ?」


「──!っ…
あるわけないだろ!!?
吐き気がするってのに!!」

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