好きも嫌いも冷静に

自分の中で、少しずつ好意が増えていくことに気がつき始めた。その度、一人暮らしの御飯が気になるようになってきた。

美作さん、どうやら朝は家では食べていないようで、どこかのお店でモーニングを食べているようだった。
当然お昼も外食だろう。
じゃあ晩御飯は?外食なんだろうか。家で簡単なモノは作って食べたりするのだろうか…。
コンビニに寄って、何か買って帰って食べているのだろうか…。
何だか食生活が凄く気になった。
体調が悪そうには見えない。今は若いから大丈夫かも知れないけど…。
俗に言う、体は自分の食べたモノで出来ているという事。
やっぱり、気になる。
スーツの中、シャツはパリッとしてるから、洗濯とか、掃除も、それなりにきちんと出来ているんじゃないかと勝手に思っている。
遅く帰った日、女性が訪ねて来ていたようで、それは凄く気になった。その日だけだった。それ依頼訪ねて来てないと思う。あの日、何かがあったんだ。
……女性の香水の香り、記憶に残らないのだろうか。私は、あの日の香り、記憶に残ってしまった。
どうやら、部屋には入れず出掛けたようだったけど。
そんな探りを入れているような私…、知られたら軽いストーカーだと思われそう…。軽く無いか…。
気持ち悪がられてしまう、きっと。
帰って来るまで、頑張って起きていた。
気になって眠れなかったから…。
帰ったところを思い切って声を掛け、御飯まで強引に渡してしまった。
体調を崩し、結果風邪をひいてしまった…。
翌朝、御飯も作る気に成れないほど体が怠かった。
薄着のまま、うつらうつらしていたからだ。

美作さんが出勤した後、綺麗に洗ってある容器がノブに掛けられていて、入っていたメモ書きが嬉しくて堪らなかった。
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