新世界樹の迷宮-明るい未来を取り戻す旅路ー
しかいない。仁と勇と昔からいたから追い出されたって事くらい知っていて、私から言うのを待っていた。」
「ちゃんと言えたんですか?」
「言ったよ。ただただ黙って聞いてくれた。それでも友と家族でいてくれた。仲間でもいてくれる。サンド・ストロング公国の国王も国民も私が人竜の者を受け入れて、働ける場所もあるってそれはどんたけ気が楽になったか、どんたけ嬉しい事になったか、言葉に出来ないくらいに。この力が発揮することができるのはサンド・ストロング公国だけじゃない。仁と勇に修司さんもメグの理解があっての力なんだって分かったんだ。これは誰にも言えてない秘密だよ。凛。」
「美智子。美智子の秘密を教えてもらってばかりだな。私は、何も教えてないのに。」
「ふふふ。凛が話したくなったら、話せば良い。そん時に聞くから。」
「ありがとう。私は、家族の温もりも知らないし、上司が勝手に決めた仲間で話しも出来ない、決められた任務をこなすだけで、友達や仲間の大切さが分からなかった。ここで分かったんだ。仁と勇と美智子が親友みたいにいかないけど、美智子がこんなに親しげに話したのは初めてかもしれない。仲間、友達、家族はこんなに心が暖かいなんでしらなかった。」
美智子は凛を優しく抱きしめてくれました。
「今日くらい泣いても良いんじゃない。凛と私の秘密だからよ。」
そう言われた時に凛は大泣きをしました。
それを見ていた仁たちは凛が重たい責務と努力を知っていたからこそ、遠くから暖かい眼差しを送りました。
翌日の朝、仁たちは起きるとみんなで驚いてました。
料理が出来ない凛は美智子と一緒に作っていたから仁たちは慌て凛を止めに行くと美智子は凛が料理ができるようになりたいから教えて欲しいって言うので2人で作ったと言ってみんなで食べると美智子が作る料理でした。
美智子はプロの料理人と変わらない腕前なので美味しくできて凛はとても大喜びをしました。
「美智子は、簡単に作るなんですごいです。」
「料理を毎日作るし、公国やレストランの厨房で働いていたらレシピが頭の中で浮かぶのようになった。」
近づくドラゴンが来た。
それは密竜でした。
「美智子、仁、勇。お久しぶりですね。」
「密竜。お久しぶりです。治療をします。」
美智子は、密竜の治療を始めました。
「密竜お久しぶりです。密竜から、話しかけてくれるとは光栄です。」
「密竜がこっちに来るって事は用が有って来たんですよね?」
「ああ。そうだ。その方たちは?」
「俺達の仲間です。こちら、堀北修司さん山本愛ちゃん桃園凛です。みんな、こちらのドラゴンは密竜。正式に三つ首竜。仁と美智子と俺の友達だよ。」
「大型ドラゴンと友達だったのか。凄くかっこいい。」
「美智子の師匠って密竜だったの?」
「うん。私の戦い、回復は師匠譲りで1人で強敵と戦うことができるように仕込まれてる。」
「美智子に仲間がいるのか。ずいぶんと弱くなったもんだな。」
「密竜。私は、仲間がいるがサポート&指示をだすだけ。よっぽどの事が無い限りやらない。食材を取りに行くときは1人で行ってるくらいだし。」
「あの食材は美智子1人で取りに行ってたのかよ。聞いてないぞ。」
「言ったところで俺も俺もって言うでしょ。それに必要な材料は1人でもできる。」
「確かにな。昔の仁と勇は1つの食材で日暮れていたし。美智子は今でも1人で3時間でやってるくらいだから、さすがだな。」
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