恋に落ちるなら君がいい

守りたい。

大切にしたい。

幸せにしたい。


肌が触れ合うたびに

その想いが強くなる。



男女が抱き合うことは…

ただ子孫を残すためだけの行為ではない。


愛を…


深めるための行為なんだと


また

知らなかった事を知ることができた。





全部彼女が教えてくれた。




果てて彼女の隣に体を倒すと

すかさず「腕枕」の要求。





どうやら

俺の恋人であり

奥様の本性は…


子供のように

甘えん坊のわがまま。

らしい。



でも


それが可愛いと思えるのは

彼女に限ってのことだろう。


「楓さん…」

「なに？」

優しい微睡み。


「眠る瞬間まで愛してるって言って。」



いつか

どこかの社長が言ってたな…。


女はわがまま。だと。


でも

こんなわがままを

うっとおしいなんて…


面倒だなんて思えるか…？


「澪、愛してる。」