本当は誰よりも ー 黒崎隼人 ー
浮かんだ疑問の答えを導いたのはすぐのこと
「それが出来れば苦労しないって!・・・わかってる。本当はこんな恋愛の仕方よくないってこと・・・。」
聞こえてきた橘の言葉に、俺が思っていたことがまるでパズルの最後の1ピースをはめるようにピタリと嵌まった。
その言葉に比例するかのように、俺の中の何かが弾けたーーーー
俺も、そろそろ限界だーーー
このまま何もせずに待っていても橘が俺を会社の上司以上にましてや男として見ることはーー