【完】36℃の思い〜世界で1番大切なキミへ〜


「っ...うっ......ううっ......ごめん...なさいっ...うう...」



酷いこと言ってごめんなさい。

傷つけてごめんなさい。

嘘ついてごめんなさい。



何度も何度も〝ごめんなさい〟と言葉にした。



だけどその言葉は相手に届く事はない。



届かない言葉をずっと口にする。

それが、今の私に出来る最大限の罪滅ぼし。



「っ...ううっ...」



泣きやめ、泣きやめ、泣きやめ、泣きやめよ!!!!!



私に泣く資格なんてない。

泣きたいのは未菜だ。

泣きたいのは先輩だ。



なのに涙は止まることを知らない。



「...っ...止まれ...止まれ!!」



私はその場にペタンと座り込んだ。



「っ...っっつ......お願い...お願いだから...」



...止まって──

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