恋する僕らのひみつ。
「湊がちゃんと起きてくるなんて珍しいね」
「親父が仕事行く前に、わざわざ起こしていきやがる」
「ふふっ、そっか」
こうして、湊との同居生活が終わっても。
あたしたちはいつだって、すぐに会える距離にいる。
「眠いよぉ……」
少し甘えた声で、あたしは湊の体にもたれかかる。
朝起きてすぐに湊の顔が見られるなんて、ホントに幸せ……。
「おまえ、また夜中までケータイ小説読んでたんだろ?」
「日課ですから」
湊はベッドの上に座ったまま、手に持っていた自分のネクタイを首にかけて結ぼうとする。
「ネクタイ、結んであげよっか?」