恋する僕らのひみつ。



「……っ」



あたしの耳元で、湊の鼻をすする音が聞こえた。



え?



あたし、なんか……においます?



湊の顔が、あたしの耳元から離れたあと、



湊は自分の腕を顔の前に持っていき、今度は自分の匂いをクンクン嗅いでいる。



「湊……?なに匂い嗅いでんの?」



「いや……昨日部活で、おまえと俺から同じ匂いがするって、アイツに言われたの思い出したから」



「えっ!?二階堂先輩にそんなこと言われたのっ!?」



驚いて思わず大きな声を出したあたしに、湊は真顔でコクンとうなずく。



「そ、それで?湊はなんて答えたの?」



「別に。黙ってたけど」



「ちょっと!」



「ヘンに言い訳するほうが逆に怪しいだろーが」
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