恋する僕らのひみつ。



一緒に住んでるからシャンプーとか、洗濯物の柔軟剤とかも全部一緒。



どうしたって湊と同じ匂いになっちゃう。



「だからあたしのお気に入りのシャンプー使わないでって言ったのに~。湊の髪から、すっごくイイ匂いしてるもん……」



同居してること、先輩にバレたらどうしてくれんのよ。



「今日からあたしのお気に入りのシャンプーは使わないでよね」



「おまえケチだな」



「そーゆー問題じゃないから!もぉ……」



あたしが口をとがらせて不満げな顔をすると、湊はあたしを置いて歩き出そうとする。



「部活行くわ。家でな」



……だからさぁ。



あたしは湊の肩を、後ろからガシッと掴んだ。



「フツーに“家でな”とか言わないでよ!同居してることが誰かにバレたらどぉすんのよっ!」



湊は呆れた表情であたしを見つめる。



「……何度も言ってるけど、おまえの声のほうが100倍でけぇから」
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