工業高校のイケメン達に愛されて【上】



リビングの隣にある和室には、お父さんのお仏壇が飾られている。


あたしのものごころがつく前にいなくなってしまったから写真でしか見たことないけど…できれば、一緒に暮らしたかったな。


だけど、お母さんにはとても感謝している。


お父さんを亡くしてとても辛かったと思う。


そして、辛い中ひとりで働いてあたしを育てていくのはとても大変だったと思う。


それでもあたしの前ではいつも笑顔で、いつも一生懸命頑張っている。


あたしにとってお母さんは、とてもとても大切で尊敬している人だ。



「お母さん、受験…失敗しちゃってごめんね…。」



自分の胸に抱いた制服に視線を落として、お母さんに小さな声で謝る。


お母さんは大切な人なのに、受験に失敗して…。


あたしは親不孝ものかもしれない…。


お母さんは変わらず笑顔で接してくれているけど…もしかしたら、悲しんでいるかもしれない。


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