工業高校のイケメン達に愛されて【上】



ぶるぶるっと小さい体全身で震える中村を、俺は抱き上げて自分の部屋に移動させた。


そういえば初めてこいつに出会ったときも、俺こいつのことを抱き上げたよな。


いや正確には担いだ、の方が正しいか。


あのときも思ったけど、こいつ相変わらず軽いよな…。


普段の中村ならこんなとき、大慌てでギャーギャーと騒ぐのかもしれないけど、今はおとなしい。


床に中村を座らせたけど、まだ続く雷の音にビビって耳を塞いで縮こまっている。



俺はそんな中村を____抱きしめた。


怖がっている姿を見たくなくて。


安心させたくて。


それと、俺が中村を無性に抱きしめたくなって。


自分が使っているシャンプーと同じ匂いがする。


自分が着ている服と同じ匂いがする。


それだけでも、頭がクラッとくる。


女は、男とは違って小さくて柔らかい。


特に中村は華奢で、触れたらすぐに壊れてしまいそうなくらいに弱々しくて____。


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