工業高校のイケメン達に愛されて【上】
その噂を思い出して、あたしはさらに不安になった。
学校の学力とかは特に気にしていないんだけど…。
やっぱり噂通り生徒は不良とか、怖い人ばかりなのか、気になる。
そしてあたしは、あんまり男の子と話したことがない。
男の子と話す時はいつも緊張してしまって、どちらかというと男の子と話すのは少し苦手なんだ。
小学校も中学校も、必要最低限以外自分から男の子に関わったことがない。
中学校まではずっと顔見知りの男の子達と過ごしていたから、まだ良かったんだけど。
うちの中学からあたしと同じ高校に行く人は誰もいない。
高校ではおそらく知り合いはひとりもいなくて、全く知らない人たちと過ごすことになる。
それがとても不安。
「こんなにかわいい緋奈が工業高校に進学するなんて少し心配だけど…あたしでよかったらいつでも相談してよ、ね?」
「りりかちゃん…。」
あたしの頭を優しく撫でながら、りりかちゃんが本当に心配そうにあたしを見つめている。
…あたしがかわいいって、いつもりりかちゃんはそう褒めてくれる。
きっと、あたしがかわいいなんて、そんなことはないけど…。
「ありがとうりりかちゃん。絶対絶対、たくさん連絡するね!」