工業高校のイケメン達に愛されて【上】



「は、はい…」



キーボードの位置も微妙なあたしは、呆れ気味に向田くんにそんなことを言われてしまった。


授業が始まる初日から、勉強会をすることになったあたしたち。


あたしは、せっかくだからお願いしてみんなでやるつもりだったのだけど、向田くんの提案で2人でやることに。


どうして、2人でやることにしたのかな?


うーんでも、あたし以外みんなきっとパソコンとか得意だろうし、来てくれないかも…。


うう、志望校にもし受かっていたら、パソコンとは無縁の生活だったのかなぁ…。


…って、そんなこと考えちゃダメだ。


この学校で頑張るって決めたんだから、パソコンの苦手も克服しなきゃ。


< 74 / 377 >

この作品をシェア

pagetop