工業高校のイケメン達に愛されて【上】
「緋奈ちゃんは、もともとこの学校に来る予定じゃなかったんだよね?そしたら、パソコン苦手でも仕方ないよね…」
あたしがそう心の中で意気込んでいると、向田くんが少し眉を下げて優しいことを言ってくれた。
うう、その表情がとってもかわいい…。
そしてその優しい声に、安心してしまう。
「う、うん。向田くんたちは、パソコン得意でうらやましいよぉ…。」
「僕たちは…まあ、パソコンとか結構好きだから。そのかわり緋奈ちゃんみたいに数学とか、その他の勉強できないし!」
「いやいや、あたしも数学好きじゃないよ!中学生のときに塾で少し勉強していたから…。どっちかっていうと、苦手な方かも。」