鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
「へぇ~? 片想いで溺愛?
瀬田君の愛、強っ!
でもいいな、あんなイケメンに愛されて」

くすくすと、目の前のクラスメイトは笑っている。
わたしも釣られるように、笑った。

「あ、そうだ、鈴木さんにそれを言いたくなって、宣伝途中で戻ってきちゃったんだった!
また行ってくるよ!
ほら行くよ、チャイナ娘!」

「その呼び方、やめろ!」

ひとしきり笑いあった彼女は、チャイナ娘こと、いかつい野球部男子を連れて、出て行った。

「ぷ……!
あの風貌で、チャイナ娘……!
くくっ……」

「鈴木さんって、結構グサグサ言うし、大いに笑うよな……」

わたしの後ろで黄原君が、ぽそりとそんなことを言った。
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