鈍感ちゃんと意地悪くんの周囲の人々
裏方で一人座っている私と、後ろで一人しょぼくれる黄原君。
そんなにしょぼくれるほど、青葉さんと行きたかったのね。

それにしても、こんな二人きりなシチュエーションは、滅多にない。

「ねぇ、黄原君」

「何だ?」

「あのさぁ、何となくついでだから言うんだけど」

「何となく、ついで……?」

「キミの愛情表現、好きな子を傷つけてるよね。
やめてあげたら?」

可愛いって、本当のこと、言ってあげなよ?
キミが可愛くないって言うたびに、彼女はキミから、恋から、遠ざかってるよ。

< 122 / 254 >

この作品をシェア

pagetop