【短編】恋愛事情
そんなんで、性的処理に専門店(風俗)に行ったりしたこともない。

そんな俺に見かねたのか、先輩に一度だけ風俗関係の店に連れて行かれたことがある。


そこは、口でする専門店だった。

「あまち、お前お風呂の風俗に行かなくても一度くらいこういうの経験しとけ、気持ちよいぞ。」
と連れて行かれたのだ。

いつもなら、女性の化粧や香水の匂いなんか、気にならないんだが、そのお店では、妙に気になってしまい、結局イクことができなかった。


そんなとき、出会い系サイトで『ゆきりん』さんと出会った。


出会い系サイトでは、セックスの対価に金銭を求めるような女が多かった。
日記にしても、エロい内容で際どい写真を添付してるような女は、ほぼ有料だ。

ゆきりんさんとは、日記のコメントのやりとりから、はじまった。
いつも気づかいをしてくれる文を残してくれる。

ゆきりんさんの日記は、エロい内容だが、添付されている写真は、動物ばかり。
たまに自身の写真もあるが、服を着た状態のものだ。
それでも、服の上からでもわかるスタイルに男からのコメントが絶えなかった。

そのうち日記だけでなく、サイト内メールでのやりとりもして、親しくなるにつれ直にメールもできるようになった。



写メ交換をして会う約束をした。

『私の予想なら、ゆきりんさんに会えたことで満足なので、他の人を探すことは、ありません。』
と、会ってもないのにメールしていた。

東京と大阪、遠距離だがそう思ったのだ。


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