【短編】恋愛事情
そんなことを俺が思っていると知らないゆきちゃんは、
「こんなオバサンに手を出す物好きなんて、なかなかいないでしょう?」

なんてことを、言いだす。

ホントに自覚なさすぎ。


「ゆきちゃん、天然で自覚なさすぎですよ。
いいです。俺が調教しますから。」
そう俺は、宣言していた。

「へ?調教?」


また、首を傾げて上目遣いで見てくる。


この年齢までよくこんな感じでいられたと感心してしまうと同時に、サイトなんてやっていてよく変なのに引っ掛からなかったよなとも思う。


胸も大きいし、スタイルもよい。
顔もかわいらしいし、年齢より若く見える。
しかも天然でエロい仕草をかましてくる。

それでいて、エロい話しには、年齢なんかより初い反応をする。
俺と同じ歳くらいの女のがよっぽどスレてると感じるくらいだ。


他の男と出会ってたら、うまいこと言われて即食べられちゃうでしょう。
この見た目なら、20代、30代からだって、余裕で圏内のはずだから。



宣言通り、俺がゆきちゃんを調教してあげるから、覚悟してね。



あの日記サイトをはじめたときには、こんな出会いがあると思ってもみなかった。


母親に近いゆきちゃんだけど、そんなこと全然感じさせない。

会ってみても、かわいいままだった。
年齢なんて関係ないと思った。



これだけ染まってない40歳代って珍しいんじゃないか?

どんな風に調教しようか楽しみだ。





俺色に染めてあげる。

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