愛を探して・・
梨乃は、明け方に目を覚ました。
目を動かすと、自分がベッドに
寝ているのが、わかった。
頭は、妙に冴えていた。
夢から目覚めたような。
私は、全てを思い出していた。
回りを見ると、私のベッドに
英志が、頭を置いて寝ていた。
手は繋がれていた。
英梨也には、おばあちゃまが
ついていた。
英志は、私が動いたので
目を開けた。
「梨乃、気がついたか?
頭の痛みは?」
「うん、大丈夫だよ。
夢から覚めたような感じなの。」
「そうか、全て、思い出したんだな。」
「うん、多分。」
「嘘をついて、すまない。」
「いいの、私のためでしょ。」
「梨乃のためもあるが、
俺が、梨乃を離したくなかったから。」
「英志さんは、私が可哀想だったから
私の面倒をみたの?」
「梨乃は、そう思うのか?」
「わからないの?
何が正しくて、何が間違いなのか」
「そうか、わかった。」
と、俺は、それだけを言って
英梨也の頭を撫でて
病室をでて、家に帰った。
梨乃は、残されて
どうしたら、いいのか‥‥
‥‥‥‥‥わからなかった。
ただ、涙が溢れた。
いつのまにか、おばあちゃまは、
目を覚ましていて
私の涙を拭いてくれた。
でも、あんなことを言った
私を責めることもなく
黙ったまま、そばにいてくれた。
次の日の朝
お兄ちゃんと幸が、
来てくれて、おばあちゃまは、
帰って言った。
私は、お兄ちゃんに
酷く叱られた。
英志が、どれだけ私の為に
してくれたかを言われた。
幸も、
「一度に色々な事を言われて
ショックなのは、わからないわけでは
ないけど、あんなに梨乃ために
尽くしてくれた人よ。
梨乃だって、わかっているんじゃないの
彰さんにだって、頭なんか下げたく
なかったはずなのに
英梨也の為にしたんだよ。
梨乃、しっかり考えなさい。」
と、言った。