イケメン御曹司に独占されてます
部屋を満たす白い光。その明るい陽光を取り込んだ瞳は、拓哉さんより綺麗な黄緑色。
メタルフレームを支えるスッキリした鼻筋と綺麗な顎のライン。
薄い唇が驚きで少し開かれる。


「……今度は一体なに? そうしょっちゅう泣かれると、俺が悪いんじゃないかって罪悪感にかられるな。まぁ、目が届かない所でひとりで泣かれるより、ずっといいけど」


目の淵から流れた涙を指で拭うと、困ったように甘く微笑む。そのまま肩を抱き寄せられ、体が池永さんにもたれかかった。肩に腕に、それから頬に池永さんの体温。
最近の池永さんは、スキンシップが激しすぎる。それに会社での鬼っぷりとのギャップが、ますます私のドキドキに拍車をかける。だけどこのぬくもりが、なぜだかとても安心で……胸の奥がきゅうっとして、苦しくて。


「泣き虫なアシスタントを持つと困るけど。……だけど今日はプライベートだから、特別に大目に見てやる」


少し楽しそうに言う意地悪な肩にもたれながら——私は自分の中芽生えた特別な感情に、戸惑うことしかできないでいた。


















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