イケメン御曹司に独占されてます
「クリスマス前の祝日だって。……今年のイブは平日だし、本当ならその日には、何か特別なデートプランを立てたかったところなんだけど……」


あの池永さんが、そんなことを考えてくれていたなんて。
それだけで心にぽっと灯りが灯るような気分になる。


「私も池永さんや源兄ちゃんが空手をやってるとこ、見てみたいです! それに子供達も一緒なら楽しそう」


昔からちっちゃい子は大好きだ。源兄ちゃんの家族も一緒なら、きっととても楽しいだろう。


「そう? なら良かった。…ちょっと遅くなるかも知れないけど、イブには必ず時間を作るから」


そう言った瞳が青く揺れて。
透明な硝子のような瞳が危うく燃えると、ただでさえ直視できない池永さんの顔をなおさら見られなくなる。
平日は眼鏡をかけていることが、せめてもの救いだ。


「だから……。イブには、萌愛の部屋に招待してもらいたいな」


「えっ……。あの……」


池永さんとお泊まりしてから少し経つけど、あれ以来、二回目のお泊りはまだしていない。

年末が近づいて平日は仕事が忙しかったし、週末はそれぞれの実家や源兄ちゃんの実家に出向いたりして過ごしていたから、ふたりきりで過ごす余裕は無かったし……。

家まで送ってもらった別れ際、時々そういう危うい空気が流れることには気づいていたけれど、池永さんからも強引なアプローチは無くて。
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