イケメン御曹司に独占されてます
部屋に招待して欲しいって……やっぱりそういうことだよね!?
決して嫌なわけじゃない。嫌なわけないし、私だってもっと池永さんに近づきたいし触れたい。
だけど、いざとなるとドキドキして、何が何だかわからなくなってしまうのだ。
挙動不審に視線を泳がせる私に、池永さんが表情を緩めた。
そしてきらきらした優しすぎる微笑みをくれる。
「そんな必死な顔するな。馬鹿だな、萌愛は」
そう言ってテーブルの向かい側から伸ばされた長い指に、くしゃりと前髪をかきあげられる。
するとその途端、それまでアットホームだった小さなうどん屋さんの店中に一瞬で華やいだ空気が満ち溢れた。
隣の席に座っていた女の人たちが一斉のそれに反応したのが分かったし、厨房に面したカウンターにもたれるふりをしてチラチラ池永さんを盗み見していたおばさんまでがステンレスのトレイを落とす。
にわかに色めきだった女性たちに、何ごとかとサラリーマンのおじさんまでもが辺りを見渡し、私の前髪をかきあげて微笑む池永さんを認識し——気まずそうに視線を逸らした。
こういう時改めて実感するけど、池永さんは本当に目立つ人だ。
これで、髪の色をもとに戻して眼鏡を取ったら、一体どうなってしまうんだろう。
少なくとも、会社ではちょっとした騒ぎになるに違いなかった。
決して嫌なわけじゃない。嫌なわけないし、私だってもっと池永さんに近づきたいし触れたい。
だけど、いざとなるとドキドキして、何が何だかわからなくなってしまうのだ。
挙動不審に視線を泳がせる私に、池永さんが表情を緩めた。
そしてきらきらした優しすぎる微笑みをくれる。
「そんな必死な顔するな。馬鹿だな、萌愛は」
そう言ってテーブルの向かい側から伸ばされた長い指に、くしゃりと前髪をかきあげられる。
するとその途端、それまでアットホームだった小さなうどん屋さんの店中に一瞬で華やいだ空気が満ち溢れた。
隣の席に座っていた女の人たちが一斉のそれに反応したのが分かったし、厨房に面したカウンターにもたれるふりをしてチラチラ池永さんを盗み見していたおばさんまでがステンレスのトレイを落とす。
にわかに色めきだった女性たちに、何ごとかとサラリーマンのおじさんまでもが辺りを見渡し、私の前髪をかきあげて微笑む池永さんを認識し——気まずそうに視線を逸らした。
こういう時改めて実感するけど、池永さんは本当に目立つ人だ。
これで、髪の色をもとに戻して眼鏡を取ったら、一体どうなってしまうんだろう。
少なくとも、会社ではちょっとした騒ぎになるに違いなかった。