イケメン御曹司に独占されてます

「萌愛ちゃん、そこは危ないから絶対にダメだ。大怪我するよ」


いつも優しげなターくんにキツい口調で言われ、思わず涙ぐんでしまう。
ハッとした表情になったターくんが、困ったように微笑んだ。


「萌愛ちゃん、そんなに中に入りたい?」


中に入りたいというより、ターくんのそばにいたい。
小学校二年でも、女は女。ちゃんと恋ができるのだ。


「……しかたないな。じゃあこっちへおいで」


ターくんに言われてもとの場所まで戻ると、既にター君は塀を乗り越えてこちら側に戻ってきている。

そして地面に四つ這いになると、「背中に乗って」と私を促した。

靴を脱ごうとする私を止めてそのまま背中に乗せると、「塀につかまって」といいながらゆっくり足を伸ばした。
手が届くまで腰を浮かせると、私にしっかり塀に手をかけさせる。


「それじゃ、塀にしがみついてみて。またがって、落ちないように」
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