イケメン御曹司に独占されてます

言われた通りにしがみつく。結構な幅があるコンクリートの塀に、私がまたがって座れたのを確認すると、ター君はひらりと塀を乗り越えた。


「そうっと足をこっち側に移して。大丈夫。僕が受け止めるから」


見下ろす先には、私を見上げる綺麗な瞳。
不思議と恐怖は感じなかった。

「そうそう、上手だよ。おいで。こっちには、クローバーがたくさんあるよ」


後ろ向きに、両足を下ろして。
そのまま、ターくんの両手が私を抱きとめる。


「なんでターはそんなに萌愛に甘いんだ」


いつの間にかそばに着ていた源兄ちゃんが、呆れたように言ったけれど、そんなの耳に入らない。



「四葉のクローバーを探そうか。探し出せた人には、幸運が訪れるんだ」


優しい、優しい微笑み。
その微笑みが、誰かに重なって——そして——。
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