イケメン御曹司に独占されてます
「ねぇ、どこの部署? 東京にいるの? それとも地方? もしかして海外とか!?」
うちの会社は全国に支店、そして海外にも幾つかの拠点を持つ。
ターくんのことだ。もしかして日本にいないのかも知れない。
そうなれば簡単には会えないけれど……だけど、こんな風にターくんと繋がることができるなんて。まるで奇跡のような偶然に、私の心は甘い期待で膨らんでいく。
「あー……ターとは、あんまり連絡とってない、んだ。だから……知らない、なぁっ」
なんだか不自然に放たれた言葉に、あ……と見当がついた。
もしかして、ターくん、もう結婚してる?
……そうか。だよね。そんなの、ごく当然のことだ。
ターくんは源兄ちゃんと同じ二十七歳。結婚してたって全然おかしくない。
いやむしろ、あれだけのイケメンを世の中の女性が放っておくはずもない。
「そっか……。うん、そうだよね」