イケメン御曹司に独占されてます
今回の人事異動では新しい部長が大阪から転任してくるため、第二、第三共に全員の参加が予定されている。
「秀明さん、大丈夫なの?」
野口くんが慌ただしくパソコンを立ち上げながら、心配そうな視線を投げた。
「今日、工場だろ」
「うん、大きな発注が入るから、メーカーの滝川さんと一緒に納期の打ち合わせだって」
「うわー、滝川女史と丸一日一緒かぁ」
「帰りの新幹線は、ギリギリ間に合う時間で取ってある」
滝川さんはメーカーの管理職。年齢は恐らく五十代半ばだろう。
全ての鋼材の納期を管理する、文字通り鋼鉄の女と呼ばれている。
その納期を司る鉄の女の一番のお気に入りが、社内外合わせて入社以来池永さんなのだという。
確かにどんな無理な納期を取引先が提示してきても、池永さんが必要だと判断して滝川さんに頼めば、驚くほどすんなりオーダーが通ってしまう。
けれど、仮にこれが野口くんがついているベテランの山下さんでは、こうはいかない。
無理なものは無理だと突っぱねられる。
『秀明』でなければいけないのだ。
例え部長クラスですら扱いづらい『鉄の女』が手綱を緩める、唯一の相手。
一体、池永さんって、何者?
「秀明さん、大丈夫なの?」
野口くんが慌ただしくパソコンを立ち上げながら、心配そうな視線を投げた。
「今日、工場だろ」
「うん、大きな発注が入るから、メーカーの滝川さんと一緒に納期の打ち合わせだって」
「うわー、滝川女史と丸一日一緒かぁ」
「帰りの新幹線は、ギリギリ間に合う時間で取ってある」
滝川さんはメーカーの管理職。年齢は恐らく五十代半ばだろう。
全ての鋼材の納期を管理する、文字通り鋼鉄の女と呼ばれている。
その納期を司る鉄の女の一番のお気に入りが、社内外合わせて入社以来池永さんなのだという。
確かにどんな無理な納期を取引先が提示してきても、池永さんが必要だと判断して滝川さんに頼めば、驚くほどすんなりオーダーが通ってしまう。
けれど、仮にこれが野口くんがついているベテランの山下さんでは、こうはいかない。
無理なものは無理だと突っぱねられる。
『秀明』でなければいけないのだ。
例え部長クラスですら扱いづらい『鉄の女』が手綱を緩める、唯一の相手。
一体、池永さんって、何者?