イケメン御曹司に独占されてます
「夏でも滅多に肌を出さないから……そんな服、意外だと思って」


「え!? あの、そ、そうですかね……」


確かにこのドレス、デコルテの部分がかなり大胆に開いている。それだけじゃなく、首の後ろで結んだリボンの下は、背中がかなりの範囲で開いている。


私がなんとかこれを着こなせているのは、シフォンのストールを羽織っているからだ。

第一、これを外してしまうと肩の傷跡が見えてしまう。
それだけは絶対に嫌だと思った。特に、池永さんの前では。


「それに、髪型と化粧でそんなに変わるのか。さっきから、お前が誰か教えろって何人かの男に聞かれた。もちろん、答えてなんてやらなかったけど」


「は、はぁ……」


池永さんの言っていることの意味が分からない。これはもしかして『服装が派手すぎる』というダメだしだろうか?


尚も見つめてくる池永さんに戸惑って言葉を失っていると、結果的に見つめあった状態で幾らかの時間が過ぎた。
< 98 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop