流れ星に4回目の願いを呟く時。
 その後、ちょくちょく和泉と会うようになりました。2人で昔話に花が咲いて、ずっと友枝が恋しかった僕には、たまらなく嬉しかったのを覚えています。休日にはお互いの友達を誘って、バレーをよく一緒にやりました。


 しかしその1年後、和泉が練習中に大怪我をしました。実習中だったし、和泉の大学とは離れた場所にあったので、もう駆け付けた時は病院だったのですが、和泉はその怪我で、もう競技バレーは出来なくなってしまいました。


 その当時は随分と落ち込んでいて、僕がどんな言葉をかけても、彼女は全く受け付けず。お見舞いに来た家族でさえ、追い払う始末でした。


 その時ふと山崎なら、と思ったのですが止めました。和泉からそれだけは止めてくれ、と言われたのです。詳しくことは言えませんが、彼女にも何か事情があったのでしょう。


 しかし山崎の名前を出すと彼女はリハビリを頑張り出して、この手紙を書いてる今もリハビリを頑張っています。


 最近では吹っ切れたように元気で、ずっと何かをこそこそと書いているようです。おそらく無理をしているんだと思います。もしそれが山崎への手紙なら、是非とも読んであげてください。


 山崎の時間が許すなら、返事もしてやってください。


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