流れ星に4回目の願いを呟く時。
 さて、これは完全に私事になるのですが、和泉と再会してから僕は少しの間、和泉と付き合っていました。


 お互い恋人はおらず、寂しい学生生活を送っていたので。平たく今風の言葉で言ってしまえば成り行き、というものです。


 山崎も大学生になって恋人が出来たと和泉から聞いています。大変良いことだと思います。


 でも本心を言うのなら、ちょっと後悔というか残念な気持ちかもしれません。今頃こんなことを言うのは卑怯ですが、僕はあの頃、山崎に友達以上の感情を抱こうとしていました。


 山崎もそう思ってくれているんじゃないか、とそう考えるだけで眠れない夜もありました。本当に顔が焼けそうなくらい恥ずかしいですね。


 これも恥ずかしい話ですが、僕は高校に入ってからも部活と勉強ばかりやって恋人は出来ず、和泉が初めての相手でした。嫌われるかもしれませんが、心の何処かで初めての相手は山崎が良いな、とずっと思っていました。やっぱり気持ち悪いですね。


 結局怪我があってから少しして、ちょっとした喧嘩が原因で和泉とは別れてしまいましたが今は友達として、彼女のリハビリを支えています。僕が頼んでやっていることなので、心配はいりません。


 山崎も今、大学で勉強やバスケを頑張っていることでしょう。もしあのまま友枝に残っていたら、3人同じ大学に通っていたかもしれませんね。


 高校生姿の山崎すら知り得ないので、あの華奢だった山崎が大学生だなんて、なんだか想像がつきません。


 出来ることなら、山崎の彼氏を見てやりたいと、鼻息を荒くしている自分がいます。


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