流れ星に4回目の願いを呟く時。
「あいつら、俺らがよく一緒にいたから。勘違いしてて。」


 カケルはその表情とは裏腹に、意外によく喋る男子だった。特に仲良くなればなるほど、よく喋ってくれた。



 好きなバレー選手、バレーのルール、バレーへの熱い思い。正直分からない話しも多かったが、それでも何故か一緒にいると楽しかった。たまに家族の話しもしてくれた。


「へえ、そうなんだ。」


 夏の太陽を遮る公園の屋根の付いたベンチに腰掛け、曇り気味の声色で答える。



 この時私は真紀子がカケルのことを好きだということに気付いていた。もちろん、私がカケルのことを好きになろうとしていたことも。


 だけど、じゃあどうなの。と、それをアッサリ分けて考えれるほど、そこまでの能天気では無かった。


「そう言えば、今日も和泉が応援に来てたよ。山崎も来てるかと思って、頑張ったんだけどな。」


「ごめん、宿題進んでなくてさ。」


 無理に笑うしか無かった。








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