恋の相手は強引上司
もしかしたら・・・・別れてほしいって言われちゃうかも・・・・

そう思ったら唇が小刻みに震えて目頭がだんだん熱くなってきた。

「恋実の恋愛恐怖症をさっきの彼氏が治したってことか~」

翼君は苦笑いしながら頷いていた。

「ごめんね。私が昨日ちゃんと中根様にも翼君にも彼の事言えばこんな事にはー」

翼君は首を横に振った。

「恋実には悪いけど、俺はちゃんと謝りたかったしこのタイミングでよかったと思う。
ま~~完全に失恋だけどね。そういう彼氏じゃ~俺太刀打ちできないしね」

「翼君・・・」

「じゃ~~早く追いかけないと・・・・俺が代わりに謝ってあげてもいいけど・・・
余計にこじれそうだね。恋実・・・一人で平気か?」

「うん」

私は大きく頷いた。

私はゆっくりと立ち上がると翼君に深々と頭を下げた。

「私も、ちゃんと話せて・・・よかった。だけどやっぱり私には
一馬だけだから・・・・今度は私が彼を追いかける」

「わかったよ!頑張れよ」

「うん」

私はそのまま店を出ると急いでタクシーを拾い家へと向かった。


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