恋の相手は強引上司
私は伝票片手に注文の商品を選んでいた。

すると開店3分前の放送がかかりお客様をお迎えするため売り場の通路に立った。

朝礼が終わってから名取とは話していない。


ちゃんと・・・話さなきゃ


「名取・・・・・今、大丈夫?」

「・・・・なんすか?」

うっ・・・怒ってるよね

「ちょっと話があるんだけど」

「それって仕事の話ですか?」

「仕事じゃ~・・・・ないです」

「今忙しいんで」

「・・・・・わかった」


はぁ~~やっぱり避けられてる。

でもそれじゃ~だめ。

こうなったら・・・・休憩を狙うしかない。

私は名取が休憩に入るとすぐさま後を追いかけた。

「名取」
  
「・・・・なんですか?」

やっぱり不機嫌だ。

「話がしたいの」

「私から話すことはないです」

名取はエレベーターのボタンをやや乱暴に押すと

少し苛立ったように腕を組んだ。

「名取・・・ごめんなさい」

私は人が見てようが関係なく名取に頭を下げた

「な・・なにしてるんですか?恥ずかしいから頭あげてくださいよ」

「名取が課長の事を好きだったの知っていたのに付き合っていること
黙ってて名取を騙すような結果になったこと本当にごめんなさい」


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