君のそばで会おう ~We dreamed it~
ずっと言いたかったんだ

  幸せになりたい




可南子は家に帰り着くと、自分のために軽く夕食を作った。
瀬戸と話し込んだせいで、ほとんど何も口にしていなかったからだ。

可南子が部屋着に着替えて作った煮込みうどんを一人で食べていると、マンションの正面玄関の方のチャイムが鳴った。

モニターを覗いてみると、そこには紙袋を抱えた想太が立っていた。
可南子はすぐに開錠して、想太を招き入れた。

想太は会社にいたままの恰好で接待先から直接来たようだ。


「想ちゃん、どうしたの?」



「突然だけど、泊まりに来た」



「え?」



「一回、ちゃんと家に帰ったんだけどさ、もう、俺、あの家無理だわ」



「無理って?」



「可南子の温かい雰囲気の家に体が慣れちゃったみたいでさ、一分も居れなかった。

それに、明日は土曜日だろ?

ちゃんとほら、着替えも持ってきたし」



それで、あの紙袋を持っていたのね・・・
可愛い想ちゃん・・・

可南子は、「いいよ」と優しく言った。




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