君のそばで会おう ~We dreamed it~
「あの頃の可南子は、学校ではおさげで普段はポニーテールだった」
想太は、可南子の柔らかい髪を手に取りながら話した。
「おさげは、無理だからね。
ポニーテールはよくしてるでしょ」
「でも、昔の可南子は前髪があったんだよな~
それも、ぱっつんの・・・
あれ、めちゃくちゃ可愛かった」
想太は可南子を自分の方へ向かせ、前髪を作ってみせるふりをした。
「前髪作っちゃったら、一気に幼くなるから嫌なの・・・」
可南子がそう言うと、
「いいよ。
俺は今の可南子も大好きだから。
ってか、別になんでもいいんだ・・・
もし、可南子が坊主でも俺はきっと可愛いと思う」
可南子は噴き出した。
「坊主にはならないよ。
でも、私は、嫌かも・・・
想ちゃんの坊主・・・」
「マジか~~」
小さなソファの上で二人は笑いながら重なり合った・・・
キスの雨を降らしながら・・・