ブラックⅡ-想い-



「リョクには気をつけろ」




「え?」





広間の襖前で立ち止まったリュウガが私へと振り返って言ってくる





「あいつは何をしてくるか分からない」





リュウガの瞳は心底心配そうに私を見つめていて、さきほど私の腕を掴んだ佐伯リョクの事を思い出す。





私を見にきたと言った佐伯リョク、きっとさっき廊下にいたのも私を待っていたんだと思う。




一体何がしたいのか、あの人を馬鹿にしたような瞳からは見て取れずまるで考えが検討もつかない。





「何かあったらすぐに言え」





「…………うん」






「レイジの側を離れるな」




そう言ったリュウガは何処か儚げで寂しそうに見えた




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