美しき夜、北斗七星が輝く







…まぁ嫌いになるんだろうな…

少なくともあたしが白羽くんの立場なら

思うように出来ない自分が嫌なんだろうな

現に白羽くん…そのせいであたしと付き合うのも止めようとしていたり

迷惑や責任について過剰に心配しているし

…あたしは全部受け止めるって何度言ったことか



だけどその心配性な所は

全て根っこは自分が生まれ持った体質にあるんだろうな…



色々な人に助けられて来たから

迷惑をこれ以上掛けられないって

「大丈夫」や「平気」が口癖になったのも

根っこは全て同じ





「斗真から聞いてる?
わたしと斗真がどうやって会ったか」


「さぁ…聞いてないわ」



白羽くんとここ最近話してないから…

お昼も白羽くんは莉々花と一緒だし

…そういえば最近体調は平気なのかな?

休んでいないし…平気なのかな

まぁ発作起こしても今は莉々花がいるか…




「でも大体想像はつく
病院って所かしら?」


「そうよ」




嬉しそうに頷く莉々花

莉々花にとって…白羽くんって大事な人なんだろうなぁ







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