美しき夜、北斗七星が輝く






萌が驚く理由もわかる

言わなかった理由もわかる



…それに





「…んだよそれ」




俺には関係ないって

確かに俺は第三者だけど




「俺たち…友達じゃなかったのかよ」


「…………」


「何も…言わねぇのかよ」


「…………」


「…俺だけだったか
信じていたのは」


「……樹」


「あーあーもう良いよ
勝手にすれば?

俺には関係ないんだろ」




我ながらガキっぽい言い方だったけど

俺は後ろへ向けていた顔を横に向いた





「勝手に
久しぶりに会ったオトモダチと
仲良くしていればぁ?

あっ
オトモダチじゃなくてカノジョか」





フンッと俺は前を向く

やっぱりガキっぽい

何してんだろ…俺






関係ないって言われたのが

よっぽど悔しかったんかな…

俺は斗真の友達…いや親友と思っていたから

何でも話す間柄だと思っていたから





「……アホらし」




勝手に心配して

勝手に怒って

勝手に悔しんで





何してんだろ…俺







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