イジワル社長と偽恋契約
そんな事を考えながら自宅のキッチンのポット横に置かれている、いつも朝飲んでいるお気に入りの紅茶がふと目に付いた。
旭さんは紅茶派なのかそれともコーヒーが好きなのか…
それすらまだわかっていない。
私は昔から紅茶好きで1日1杯は必ず飲むし、コーヒーが売りのカフェに行っても メニューの隅に書いてあるミルクティーを頼んでしまうくらいだ。
ちなみに宏伸社長も紅茶派だったけれど、旭さんはどうなんだろう…
まずはそこから探ってみるか。
この勝負に絶対に勝ちたいし!
「…どうぞ」
翌日。
いつも通り会社に出勤した私は、社長室の朝の掃除を終えると洋食器有名ブランドのティーカップに、私がおすすめする紅茶を入れてデスクに座る旭さんに出した。
これは宏伸社長も好きだった銘柄の紅茶で、ストレートティーに角砂糖を1つ…
それが前社長の好みだったけれど…
旭さんの好みはまだわからない為、私は紅茶と一緒に角砂糖の入った小さい器を出す。
これで飲み物の分量がわかるはず…
そしたらとりあえずこっちが有利になる!
さあ飲みなさい。
飲むのよ…!
「…紅茶は飲まないんだ」
「へ?」
ティーカップに手を伸ばす旭さんを待ち遠しく見ていたのに、彼はちらっと紅茶を見るなり一言そう言った後目を通していた書類をまた目を向ける。
「紅茶を飲まないってことは…もしかして普段はコーヒー派ですか?」
「…どうかな。それを聞くのは反則じゃないのか?」
ふんと笑う旭さんにハッとした私は、持っていたトレーに出した紅茶を乗せ「失礼しました」と言って給湯スペースに戻った。
「くぅ~…」
悔しい悔しい悔しいっっ!!!
いや、私だって迷ったのよ?
紅茶かコーヒーにするか迷ったんだけどさっ!
宏伸社長が紅茶好きだから息子さんもって思うじゃない?
…あれ?
もしかして……
「社長!」
私は旭さんのいるデスクに戻り疑るように問いかける。
社長は見ていた資料を手元に置くと「何だ?」と言って私を見る。
「もしかして…本当は紅茶好きだけど嘘ついてるなんて事ありませんよね?」
「は?」
紅茶嫌いは演技なんてこと…もしかしたら有り得ますよね?
賭けに勝ちたいから私が出した物は嫌いみたい振舞えば、私は自然な形で負けることになるし…
「お前…俺はそこまで暇じゃないし、お前との賭けにそこまで真剣になってない」
「う…」
社長の冷静なその顔を見て、何を1人で熱くなっているんだろうと急に恥ずかしくなる。
顔はカァァと赤くなり必死に言い訳を考える。
旭さんは紅茶派なのかそれともコーヒーが好きなのか…
それすらまだわかっていない。
私は昔から紅茶好きで1日1杯は必ず飲むし、コーヒーが売りのカフェに行っても メニューの隅に書いてあるミルクティーを頼んでしまうくらいだ。
ちなみに宏伸社長も紅茶派だったけれど、旭さんはどうなんだろう…
まずはそこから探ってみるか。
この勝負に絶対に勝ちたいし!
「…どうぞ」
翌日。
いつも通り会社に出勤した私は、社長室の朝の掃除を終えると洋食器有名ブランドのティーカップに、私がおすすめする紅茶を入れてデスクに座る旭さんに出した。
これは宏伸社長も好きだった銘柄の紅茶で、ストレートティーに角砂糖を1つ…
それが前社長の好みだったけれど…
旭さんの好みはまだわからない為、私は紅茶と一緒に角砂糖の入った小さい器を出す。
これで飲み物の分量がわかるはず…
そしたらとりあえずこっちが有利になる!
さあ飲みなさい。
飲むのよ…!
「…紅茶は飲まないんだ」
「へ?」
ティーカップに手を伸ばす旭さんを待ち遠しく見ていたのに、彼はちらっと紅茶を見るなり一言そう言った後目を通していた書類をまた目を向ける。
「紅茶を飲まないってことは…もしかして普段はコーヒー派ですか?」
「…どうかな。それを聞くのは反則じゃないのか?」
ふんと笑う旭さんにハッとした私は、持っていたトレーに出した紅茶を乗せ「失礼しました」と言って給湯スペースに戻った。
「くぅ~…」
悔しい悔しい悔しいっっ!!!
いや、私だって迷ったのよ?
紅茶かコーヒーにするか迷ったんだけどさっ!
宏伸社長が紅茶好きだから息子さんもって思うじゃない?
…あれ?
もしかして……
「社長!」
私は旭さんのいるデスクに戻り疑るように問いかける。
社長は見ていた資料を手元に置くと「何だ?」と言って私を見る。
「もしかして…本当は紅茶好きだけど嘘ついてるなんて事ありませんよね?」
「は?」
紅茶嫌いは演技なんてこと…もしかしたら有り得ますよね?
賭けに勝ちたいから私が出した物は嫌いみたい振舞えば、私は自然な形で負けることになるし…
「お前…俺はそこまで暇じゃないし、お前との賭けにそこまで真剣になってない」
「う…」
社長の冷静なその顔を見て、何を1人で熱くなっているんだろうと急に恥ずかしくなる。
顔はカァァと赤くなり必死に言い訳を考える。