お猫様が救世主だった件につきまして










『スバラシイ! アナタハダイトウリョウデス!!』

「やった~! 60点突破したよ!!」


ハンマーを持ったまま、あたしはピョンピョンと跳びはねる。友達が白い目で見てるのは知ってるけど、気にしない!


「さくら……高1でそれはあり得ないって。信じらんないわ~もぐらたたきゲームくらいでなんでそんなに盛り上がれるかねえ」


高校の制服である紺色のブレザー姿の友達が呆れたように大きなため息を着くけど、あたしは右手でピースを作って「余裕」って返してあげました。


アミューズメント施設が充実し最先端の技術が惜しみなく使われたゲーセンならともかく、ここは両親が生まれた時代から現役である懐かしいゲームセンター。あたしには昭和のレトロっぽさが堪らないけど、現代っ子である親友には古くさくてつまらないんだろうなあ。


「ごめんね、すみれ。もうちょっとだけ。せっかくだから、60点越えたいんだ。後でシェーキ奢るからさ」


手を立ててお願いすれば、すみれもニヤリと笑って「ポテトもね♪」とかなりちゃっかりしてる。

「わかった、Sサイズなら」と妥協案を示してから、再びチャレンジするために小銭入れからなけなしの100円玉を取り出した。

< 2 / 79 >

この作品をシェア

pagetop