鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「お前たち二人の席を離そうか」

「え? 何で」

委員長の一声に、俺は声を上げた。

「だって、常に隣り合ってるから必要以上にイチャイチャするんじゃないか。
普段からイチャイチャなくせに、隣り合ってイチャイチャ。
だから、離そう」

「あ、それいいかも」

「ダメ、無理、却下」

委員長とクラスメイトの同意の声を、俺は即効で拒否した。


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