鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「あ、ごめん、本当だね、電源落ちてた」

「もう、急にご飯をご馳走になるなんて、失礼ですよ?
お母さん電話したのに繋がらないんだから」

「ごめんなさい……」

しょぼんとした美空の後ろで、うちの母さんが笑った。

「いやですわぁ、立花さん!
わたし達が、美空ちゃんに会いたくて無理を言ったんですよ?
叱らないでやってください?」

「え? そうなんですか?」

おばさんは、美空と似た顔で、きょとんとした。
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