鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「あらまぁ、結婚式……」
あ、やっぱり。
例の写真で、おばさんの手が止まった。
「立花さん、めくってめくって、早く」
昨日の兄貴のように、母さんがおばさんを急かす。
「あ」
「試着した時も思ったけど、お似合いね、よかった」
ふふふ、とおばさんは笑う。
「試着? 立花さん、試着させたのは貴女だったんですか?
この衣装もご存知で?」
「え? ええ。
我が家で試着を。
何しろ、このドレス一式、私と今は亡き主人の結婚当時の物でして。
いつか娘に使って欲しくて、取っておいたものでしたので。
まさかこんな形で私の希望が叶うとは思ってもみませんでしたけど」
あ、やっぱり。
例の写真で、おばさんの手が止まった。
「立花さん、めくってめくって、早く」
昨日の兄貴のように、母さんがおばさんを急かす。
「あ」
「試着した時も思ったけど、お似合いね、よかった」
ふふふ、とおばさんは笑う。
「試着? 立花さん、試着させたのは貴女だったんですか?
この衣装もご存知で?」
「え? ええ。
我が家で試着を。
何しろ、このドレス一式、私と今は亡き主人の結婚当時の物でして。
いつか娘に使って欲しくて、取っておいたものでしたので。
まさかこんな形で私の希望が叶うとは思ってもみませんでしたけど」