鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
瀬田君は何やら愛を呟きながらも、それはもう美空を大事そうに撫でていた。

「相変わらずね」

本当は美空を瀬田君から引っペがして、こいつの溺愛行き過ぎててヤバイから気をつけろ、と注意の一つでもしたいとこだけど。この様子だと無理だろう。
てか、この注意はもはや手遅れだ。

仕方ないわ、美空。
心の中だけで、応援しておくから、自力で頑張れ……!

わたしは瀬田君の溺愛ぶりにげんなりしながら、ゴミ箱を抱えてその場を離れた。



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