鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
俺も呼ばれて、その後式も終わって、教室に戻る。
何となく、寂しい、かも知れない。

「じゃあ、最後のホームルーム、します」

委員長が、黒板の前で言った。
隣に立つ担任の先生も、副委員長も、何となく寂しげだ。

「それではね、最後ってことで、皆のこれからを、席順に聞いて行こうかな。
フリーターも、就職も、進学も、いるよな。
みんな進路が違っても仲間だ。
仲間の進路を、知って、応援し合おう、な」

委員長の言葉に、皆、ざわつき、そして頷きあった。
席順の一番目から、進路を告げてゆく。
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