鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
フリーターで暫く楽しむ。
大学へ進む。
専門学校で技を磨く。
家業を継ぐために修行する。
皆、本当にそれぞれだ。

「はい、次は、立花さん」

右隣の美空が指名された。
順番的には美空の番だ。
でも、後にとっておこう。

「はい、委員長!」

「瀬田、なんだ、また立花の代弁か?」

クラスから笑いが漏れる。

「ま、そんなとこ。
俺と美空は飛ばして、最後にしてくんない?
ちょっとさ、驚くだろうから。
先に他のメンバー済ませとかないと、な?」

その俺のセリフに、クラス中から声が上がる。
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