鈍感ちゃんと意地悪くんのその後の物語
「だめ、美空。
なります、じゃなくて、なりました。
でしょ」

「もうやだ、恥ずかしい」

席について顔を下に向ける美空。
仕方ないな。
頭を撫でて落ち着かせる。

教室はまだざわついている。

「えっと……。
いずれそうなればいいなって話しかな……?
立花さんにしては、大胆だったね?」

遠くの席の奴らは、よく聞こえなかったようでキョトンとしている。

副委員長が、苦笑いを浮かべながらフォローを入れるけど……。
< 406 / 434 >

この作品をシェア

pagetop